NHKテレビで九州在住で「山焼き農業」を62年間続けているおばあちゃんの
生き方を取材・紹介していました。
焼畑農耕は、いまはインドネシアでしか見られないと思っていましたが、
30年周期で山を焼き、自然の生命力を滋養にする農業を続けている
おばあちゃんの生き方は、本から得る知識や感慨とは比べようのない
感動がありました。
そのプログラムの中で、おばあちゃんの一言ひとことが実に強烈に
ハートを揺さぶります。
自然の木々や虫たちは森を焼かれても、否、むしろ焼かれるからこそ
強く新しい命を芽生えるのだから・・・・。
だから、
「人間も生命をつないでいかなければならないから、しっかり生きなければだめだ」
先月、日本へ戻った時に買い求めてきた本があります。
「老子と私」 加島祥造 著です
77歳で開腹手術をしたことから、これまで気づかなかったことに目を向ける
ようになり、新しい境地を開いている・・・・。
77歳で新境地。
3度は読み返しましたが、なかなか自分の中に入ってこない部分が多くあって・・・・。
まだ、若いのかなぁ 還暦では。。
そこへ、おばあちゃんの一言。
「しっかり生きなければ、命をつないでいけない」
これは、自分の子や孫だけの話ではなく、地域の人間として、日本人として、
あるいは地球に住む人間として、『耳の痛い話ではないかなぁ!!』
『しっかり』という言葉は、政治家もよく使っていますが、おばあちゃんの
しっかりとはオモミが違うようにかんじますね。
バンコクでの5年と9ヶ月。
しっかり生きてこれたのでしょうか? 還暦小僧さんヨ。
耳の痛い話ではありますが、おばあちゃんの話、腹に落ちました。
おばあちゃん、お元気で。しっかり生きる手本を見せ続けてください。