by 還暦小僧
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最近の話です。
隣にあるマッサージ店の従業員 Jさん(仮名)、・・・仮名にする必要性はなにもないんですが、 この方がまことしやかな話になりそうでありまして。。 マッサージを受けている時、たいていの場合、いびきをかいているのがわたくし。 たまに元気な時であっても、反射的にウトウトしております。 元気なときに、マッサージに行く、というのも変ですが。 これからお話しすることは、他に客も居ないマッサージの大広間でのことです。 Jさん 「 ヤマザキ、今日本は寒いか 」 と聞いてきました。 わたくし 「 寒いよねぇ! 日本へ行きたくないだろう 」 Jさん 「 昔、2回も行ったよ 」 わたくし 「 どこへ行ったんやぁ? 観光したのか? 」 Jさん 「 東京、京都、大阪・・・、」 知っている都市の名前を並べました。 だいたい、こんなきっかけから、昔話が始まります。 マッサージの仕事を始めて10年ほど。 その前の20年間はビジネスウーマン、社長ですな。田舎からバンコクへ出てきて、 自分で仕事を始め、どうやら日本への観光旅行ができるほどに稼いでいたようです。 20年間の仕事の代償が、銀行から借りた6000万円の借金。自宅を取られたそうです。 それから、現在のマッサージ業。娘が30歳前と言っていましたから、娘の成人前に 否応なく、仕事を変わったんですなぁ。 10年がんばれば、・・・・。 Jさんは、今は自宅も持ち、車も持ち、娘はOLとして 働いているようです(自家用車もアリ)。 近在には友人もたくさんいるので、田舎には帰らず、生涯をバンコク近辺で暮らすのだそうです。 ボクは車がないので・・・、Jさん 「 遊びに行くときがあったら、乗せてってあげるからね 」 優しいでんなぁ。。 備考1.ヤマザキ わたくし、自分の名前を言っても覚えにくいだろうと考え、最初のころに パン屋の名前で伝えてしまいましたので、Jさんに関してはこの1年半、 ヤマザキで通っています。いまさら・・・いまさら・・・言えませんよね。 備考2.延べ回数 Jさんにマッサージをしてもらっているのは、延べると30回程でしょうか。 10回つづりのクーポン券がすでに3冊目に入っておりますゆえ。 特別な人間関係ではなくても、慣れ親しむにつれ、相手の探しものに気が付くこともあるのですね。 もう一話。 やはりマッサージ店での話しなのです。 こちらの店は、韓国式アカスリの店。 月1回、湯船につかる変わりに使っております。 こちらも、1年半ほどになりますか、なじみのお姉さんがおります。 指名すると、店から50バーツの割戻しがあると、お姉さんに聞いたので、 こういう話を聞いてしまうと、頼まれもしないのに、予約してしまう・・・これ、日本人の過剰情け。 商売人のタイ人が日本人はくみし易い、と考える原点はここであります。 ヤマザキ 「 どこの出身やったかナぁ・・・・。」 覚えが悪くて、何回か同じ質問。 Kさん 「 コラートです 」 ヤマザキ 「 そやそや、確か、ポーメー(父母)と妹といっしょに住んでるねんね 」 「 このあたりで観光に行ったのはどこや? 」 Kさん 「 観光じゃないけど、マハチャイ 知ってます 」 マハチャイという場所は、バンコクから電車で1時間半ほど南に向かったところにある港町。 昨年でしたか、わたくしの日帰り旅行でご紹介しました。 ヤマザキ 「 いつ、行ったのや? 」 Kさん 「 10年前、仕事で住んでました。 」 ヤマザキ 「 仕事でって、歳 なんぼやったんや? 」 Kさん 、 Kさんの本名は知りません。 この店ではKさんです。 Kさん 「 16歳のときに、コラートから家族でマハチャイで住み込みで働きに・・・」 聞けば、マハチャイで働いてから、バンコクへ家族で移動、そして現在は家族4人で 働き、稼ぎ、田舎に残している弟には学費を送っている・・・爺婆もいるやろねぇ。 どうやら、働きづめのようなので、つい聞きました。 ヤマザキ 「 そしたら、チャオプラヤ川の両側にあるワットアルン、ワットポーは・・ 行ったことアル・・よね? 」 ・・・・・・・行ったことがないのだそうです・・・・。 アカスリしてもらいながら、なんだかジーン。 しかし、本人はいたって明るいんです。 Kさんの探しものはなんでしょうかねぇ? なにか 探しているはず・・・・。 Kさんの探しものは、SHIAWASE と思いませんか。 無粋にも、聞きました 「 幸せが 欲しいなぁ ? 」 Kさん 「 幸せです 」 そして、YAMAZAKI の 探しもの、・・・しあわせってなんだ?・・・。 ヤマザキ、足るを知る・・・のはいつになるんだ。 情けないやら、恥ずかしいやら。
by nitamasa714
| 2011-02-07 16:58
| バンコク哲学の道
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